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①代かきは水田の水持ちを良くし、日減水深を水稲の生育に適した20~30 mmとするためばかりでなく、有機栽培では中心技術といっても良い水管理を自在とするための重要な作業です。
②代かきは入水後、代かきハローなどで浅く行います。
③通常は荒代かきと仕上げ代かきの2回行いますが、仕上げ代かきまでの間に雑草が大きくなった場合は3回以上することもあります。複数回の代かきにより発生した雑草を埋め込んだり浮かせたりし、移植後に発生する雑草量を減らすことができます。
④荒代かきは移植前30日頃に行い、仕上げ代かきまで湛水状態を保つようにします。
⑤仕上げ代かきではトラクターのタイヤ跡が残らない程度に水を少なくし、雑草を埋め込みます。図4-2のように雑草が大きくなった場合は、移植まで入水しないようにします。
①移植の時期は水稲の生育や病害虫の発生、地力窒素の発現などの面から品種毎に栽培される地域での適期であることが必要です。大まかな目安は慣行栽培の2週間程度遅い時期になります。
②抑草効果を高めるために、仕上げ代かきから移植までの日数はできるかぎり短く (1~2日を推奨) することが重要です。
③移植する苗は中苗以上のものを使用します。成苗は、移植後の活着が良く初期の生育量の増加が早いので、雑草との競合に有利です (図4-3)。
④栽植密度は株間18 cm程度を標準としますが、生育量が確保しにくい水田ではやや密度を高くします。また、前作に大豆や野菜を栽培した水田では疎植 (21~24 cm程度) とします。
⑤育苗箱に条播した場合は、田植機の掻き取り回数(横送りの回数)を苗の条数に合わせます。散播した場合は、欠株を減らすために掻き取り回数を少なく (掻き取り量を多めに) 設定します。
⑥1株の植え付け本数は3本程度となるよう田植機の掻き取り量を調整します。
⑦高精度水田用除草機で除草する場合は、移植時に条がわかりやすいよう旋回時に次の条間(今植えた6~8条とこれから植える6~8条との間)を通常より数cm程度空けるように植えると作業がしやすくなります。
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