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情報共有系サービスの種類と特徴

概要

農林水産研究情報総合センター(AFFRIT)では、共同研究を安全・円滑に行うための情報共有系サービスとして、個人向けに「研究データ交換システム」、グループ向けにメーリングリストを軸とした「メーリングリストシステム」を提供しています。ここでは、両システムに含まれる情報共有系サービスと情報共有機能の概要を説明しています。

これらのサービスの多くは次のような特徴を持ちます。

  • ブラウザ経由で簡単に利用することができます。
  • 非常に柔軟なアクセス許可設定ができます。
  • 外部(大学・企業)の方も情報共有に参加できます。

種類と主な用途

研究データ交換システム

研究データ交換システムは個人を軸にした情報共有を行うためのシステムです。AFFRITの内部利用者ごとに以下の4つのサービスが利用できます。

1.個人フォルダ

詳しくは、AFFRIT 個人フォルダをご覧ください。

概要
  • 個人フォルダは、MAFFIN内部からWindowsファイル共有もしくはFTPでアクセス可能な、自分だけのネットワークストレージ領域です。
  • 個人フォルダの一部として、自分の持つ公開フォルダ、Wiki、共有フォルダのファイルにアクセスすることができます。
  • アクセス先はss.affrc.go.jpです。
用途
  • 研究データのバックアップを取っておきたい。
  • 公開フォルダを編集したい。

2.公開フォルダ

詳しくは、AFFRIT 公開フォルダをご覧ください。

概要
  • 情報をWebサイトとして公開できるサービスです。個人フォルダ上の「public」フォルダが公開フォルダです。
  • 公開申請を行い承認されると、「public」フォルダに置いたhtmlファイル等が、以下のURLで公開されます。
  • http://cse.[subdomain].affrc.go.jp/[username]/
  • 編集できるのは、利用者本人のみで、個人フォルダ機能で行います。
  • ".htaccess"および".htpasswd"ファイルによるアクセス制限をかけることができます。
  • AFFRIT認証と連携したアクセス制御はできません。
用途
  • 自分の研究成果を発表するWebサイトを持ちたい。

3.個人用Wiki

※詳しくは、AFFRIT Wikiをご覧ください。

概要
  • Webブラウザで簡単に文章を編集し、情報共有を行うことができるサービスです。
  • 以下のURLでアクセスすることができます(自分のWikiを利用するには、最初にネットワークサービスシステムトップページから利用開始の設定が必要です)。
  • https://user-wiki.sys.affrc.go.jp/[username]/
  • AFFRIT認証による柔軟なアクセス制御を行うことができます。
  • 誰でも閲覧できるように公開することができます。
用途
  • いつもオンラインで利用できるメモ帳代わりのサービスが欲しい
  • 自分が参加する研究プロジェクトのまとめページを作りたい。


4.個人用共有フォルダ

※詳しくは、AFFRIT共有フォルダをご覧ください。

概要
  • 情報を共有するためのWebDAVストレージです。
  • Webブラウザでファイルをダウンロード/アップロードできます。
  • 以下のURLでアクセスすることができます(自分の共有フォルダを利用するには、事前にネットワークサービスシステムトップページから利用開始設定と共有フォルダの作成を行うことが必要です)。
  • AFFRIT認証によるアクセス制御ができます。
  • 公開することはできません。
用途
  • 大学や企業の親しい研究者と大容量ファイルを交換したい。

外部利用者登録をしていない外部の方に大容量ファイルを単発で送る場合は、大容量ファイル転送システムが便利です。


メーリングリストシステム

メーリングリストシステムはグループでの情報共有を促進するためのシステムです。メーリングリストを軸に、参加メンバ-で情報を共有するための以下の4つのサービスが利用できます。

1.メーリングリスト(ML)

概要
  • 1つのアドレスで参加メンバに一斉にメールを配送できる仕組みです。
用途
  • 広く議論するための場が欲しい。
  • 研究会の受付アドレスが欲しい。

2.MLアーカイブ

概要
  • メーリングリストで過去にやり取りしたメールをWebで見ることができる仕組みです。
  • AFFRIT認証によるアクセス制御ができます。
  • 誰でも閲覧できるように公開することができます。
用途
  • 過去の議論の流れを終えるようにしておきたい。

3.ML付属Wiki

※詳しくは、AFFRIT Wikiをご覧ください。

概要
  • Webブラウザで簡単に文章を編集し、情報共有を行うことができるサービスです。
  • 以下のURLでアクセスすることができます(管理しているメーリングリストのWikiを利用するには、事前にネットワークサービスシステムトップページから利用開始設定が必要です)。
  •  https://ml-wiki.sys.affrc.go.jp/[mlname]/
  • AFFRIT 認証による柔軟なアクセス制御を行うことができます。初期状態でMLメンバが利用できるように設定されています。
  • インターネットに公開することができます。

※ただ今ご覧のヘルプページは、メーリングリスト「help」のwikiで作成しています。

用途
  • 学会や研究会のサイトを立ち上げたい。


4.ML付属共有フォルダ

※詳しくは、AFFRIT共有フォルダをご覧ください。

概要
  • 情報を共有するためのWebDAVストレージです。
  • 以下のURLでアクセスすることができます(管理しているメーリングリストの共有フォルダを利用するには、事前にネットワークサービスシステムトップページから利用開始設定と共有フォルダの作成を行うことが必要です)。
  • Webブラウザでファイルをダウンロード/アップロードできます。
  • AFFRIT認証によるアクセス制御ができます。初期状態でMLメンバが利用できるように設定されています。
  • 公開することはできません。
用途
  • メーリングリストメンバ間で共有しておいた方がよいファイルをまとめておきたい。


情報共有機能

AFFRITの情報共有系サービスには、情報共有する仕組みとして、AFFRIT認証システムで認証を行うことでアクセス可能にする「アクセス制御」と、認証しなくてもアクセスできるようにする「公開」があり、下表のようにサービスごとに利用できる機能が異なります。

 研究データ交換システム   アクセス制御    公開  
  1.個人フォルダ × ×
  2.公開フォルダ ×1)
  3.個人用Wiki
  4.個人用共有フォルダ ×
 メーリングリスト付属機能   アクセス制御    公開  
  1.メーリングリスト
  2.MLアーカイブ
  3.ML付属Wiki
  4.ML付属共有フォルダ ×

アクセス制御

上記表で「アクセス制御」に〇がついているサービスは、AFFRITの認証基盤と連携し、任意の利用者と利用者グループについて、読込権限・書込権限等を設定できます。これにより、他のAFFRIT利用者だけでなく、外部の方とも安全に情報のやり取りを行うことが可能です。

AFFRIT内部利用者のアクセス制御

AFFRIT内部の利用者を指定する場合は、各機能のアクセス制御設定で、「ユーザID」として次のいずれかを指定します。

外部利用者のアクセス制御

  • AFFRIT外部の方と情報共有を行いたいときは、AFFRITの「外部登録利用者」としてお誘いします。外部登録利用者とはメールアドレスをIDとする利用者であり、誰でも登録することができます。登録することにより、前述のWikiや共有フォルダなどを利用できるようになります。
  • アクセス制御で外部登録利用者を指定する場合は、各機能のアクセス制御設定で、「ユーザID」として外部登録利用者の登録されたメールアドレスを指定します。
  • なお、メーリングリストのメンバになるだけなら、外部登録利用者となる必要はありません。認証が必要であるメーリングリスト付属機能のWikiや共有フォルダを利用する場合に、外部登録利用者として登録する必要となります。

メーリングリストのアクセス制御

メーリングリストのメンバと情報を共有したい場合は、各機能のアクセス制御設定で、「グループID」としてメーリングリスト名2)を指定します。グループIDには後ろに&write(投稿可能者のみ)&read(配送可能者のみ)&admin(管理者のみ)を付けることで細分化して設定することも可能です。

メーリングリスト付属機能のアーカイブ、Wiki、共有フォルダの利用を開始すると、はじめからメンバにアクセス権が設定されています。

アクセス制御は自由に設定ができ、個人用共有フォルダのアクセス制御設定にメーリングリストを指定したり、メーリングリスト付属Wikiに別のメーリングリストのメンバからのアクセスを許可することもできます。

プリセットグループのアクセス制御

プリセットグループは、AFFRIT利用機関の組織・拠点ごとにあらかじめ用意されているグループです。プリセットグループを利用すると、手軽に「拠点の利用者だけが閲覧できるWiki」などを作成することができます。

  • 組織・拠点に対してアクセス権を設定する場合は、各機能のアクセス制御設定で「グループID」としてプリセットグループ名を指定します。

公開

ネットワークサービスシステでムいう「公開」とは、「AFFRITの認証システムによる認証を行わないでもコンテンツにアクセスできる状態にすること」です。

  • 公開機能を持つサービスは、公開申請を行い、承認されることで「公開」することができます。公開申請は、申請者の所属に対応した「組織の公開管理グループ」が承認・却下を行います。承認可否の判断
1)
公開フォルダは、".htaccess"および".htpasswd"ファイルを設定することで、IPアドレスに基づくアクセス制限、固有の(AFFRIT認証システムと連携しない)パスワード設定が可能です
2)
メーリングリスト名は、メーリングリストアドレスの@より左の部分です。例えば、example@ml.affrc.go.jpの場合は、「example」がメーリングリスト名となります。
about/iss.txt · 最終更新: 2013/07/25 (Thu) 17:10 by kurohori