rsv:symptomatology
イネ縞葉枯病の病徴について
発病時期
イネ縞葉枯病の原因となるイネ縞葉枯ウイルスの感染は、主に本田移植後のヒメトビウンカの飛び込みにより起こります。
作型により異なりますが、分げつ期〜出穂期に病徴が顕著に現れます。
分げつ期の症状
 | 新葉が退色し,株が衰弱死、分げつが少なくなります。こより状に垂れ下がって枯死する新葉が見られるのが大きな特徴です。
この症状は、ゆうれい症と呼ばれます。 |
 | (葉の病徴の拡大)
葉脈に沿って黄緑色~黄白色の縞状の斑紋が生じます。 |
出穂期の病徴
 | 穂が出すくみとなり,枯死します。出穂しても、籾はしいなとなります。 |
ひこばえの病徴
 | 感染株がひこばえとして残った場合、ヒメトビウンカとウイルスの増殖源となります。 |
イネ縞葉枯病発見の歴史
イネ縞葉枯病の発生は非常に古く、初めて症状が認識されたのは明治30年(1897)頃とされています。葉が垂れ下がる症状から、「ゆうれい病」とか「ゆうれい」と呼ばれていました。昭和6年(1931)に栗林数衛がヒメトビウンカにより媒介されるウイルス病であることを実証しました。
rsv/symptomatology.txt · 最終更新: 2014/05/26 (Mon) 15:49 by mokuda