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イネ縞葉枯病の疫学研究まとめ(ver.1 2012.3.13)
- イネ縞葉枯ウイルス(RSV)は、ヒメトビウンカやその他いくつかのウンカ類によって永続的に伝搬される1)。ウイルスは虫体内で増殖し、メス成虫から子へ経卵伝搬する。
- 媒介能力は虫によって異なる6)。媒介能力の高い(または低い)個体群を選択飼育することが可能である。
- RSVは一部の実験植物に機械的に接種できる7)。ただし、イネへ機械的接種は困難であり、報告例はない。
- RSVは、自然界ではイネ、コムギ、オオムギ、エンバク、アワ、幾つかのイネ科雑草に感染するが、イネと寒地型イネ科雑草以外の植物はRSVの宿主として適さず、翌年のウイルス病のソースにはならない8)。
- 9月から10月にかけてのイネ収穫にともない、ヒメトビウンカはイネからイネ科雑草、イネ科雑草からムギ・オオムギと移動し、ウイルス伝搬と産卵を行う。9月下旬から10月にかけて孵化した幼虫は、休眠幼虫としてムギ、オオムギ、イネ科雑草で越冬する。3月に越冬幼虫が羽化し、その一部は早期栽培イネに移動する。
- 北海道では、ウイルス感染した越冬世代成虫が5月から6月に発生し、近くのイネ幼苗に移動し、ウイルスを感染させる。16)
- 日本では、翌シーズンの縞葉枯病発生量は、越冬個体群における虫の感染率と密度から推測できる。17)
- 縞葉枯病は中国、日本、韓国、シベリア、台湾で発生する。18)
- 日本では、1960-1972年で多発し、1977-1986年で再度多発した。19)
- 韓国では、1964-1965年、1973-1974年に多発した。20)
- 中国では、1964年に上海、Jiangso、Zhejiangで多発、1975-1976年に北京で、1984年にShandongで、そして1974-1990年にYunnanで繰り返された。21)
- 1973年以降の発生量の減少は、1960年頃から続いた冬作ムギとオオムギの減少による。1970年代後半にはムギ類の栽培面積が少し広がり、1977年にヒメトビウンカの発生量が関東地方で増加し、2回目の異常発生が始まった。24)
- その後、縞葉枯病の異常発生は西日本と関東地方で局所的に起こった。28)
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