イネ縞葉枯病の多発地域では、イネ収穫後のひこばえにおいてイネ縞葉枯病の発病株率が急激に上昇し、それにともない媒介虫の保毒虫率も急激に上昇する1)。
ひこばえからウイルスを獲得した媒介虫の多くはそのまま水田内にとどまるため、冬になるとひこばえの枯死にともないほぼ死滅するが、水田内にスズメノカタビラなどのイネ科雑草が繁茂していると死滅せずに雑草で越冬する。イネ収穫後は必ず水田を耕起して、保毒虫率の高い個体群の越冬を防ぐことが重要である2)。
*しっかりと耕起してヒメトビウンカの越冬場所となる植物を取り除いてしまえば、ヒメトビウンカも死滅する。
ひこばえからウイルスを獲得した媒介虫の一部は、水田付近のスズメノカタビラなどのイネ科雑草に移動して越冬する。畦畔などの水田に近接した場所には保毒虫率の高い個体群が存在するので、イネ縞葉枯病が発生しやすい地域では秋から冬にかけて除草作業を実施すると良い3)。
*水田からの距離が近い場所ほど、生息するヒメトビウンカ個体群の保毒虫率が高い。ウイルスを持ったヒメトビウンカを越冬させないよう畦畔のイネ科雑草もしっかり管理すると良い。