第2回合同ワークショップ
「地域の木材流通の川上と川下をつなぐ取組から学ぶ」
日時
12月18日(火) 13:15 〜 17:00
場所
東京大学農学生命科学研究科 中島ホール
主催・共催
- 地域創生に資する森林資源・木材の需要拡大に向けた研究開発プラットフォーム
- 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
後援
- スマート林業研究開発プラットフォーム
- 持続的な林業生産システム研究開発プラットフォーム
- 林内人力作業支援機械研究開発プラットフォーム
- 農林水産業のためのナノテクノロジーを用いた新素材開発・新用途開発プラットフォーム
- 中層・大規模木造建築推進のための研究開発プラットフォーム
- 木質外皮研究開発プラットフォーム
- 木質バイオマス燃焼灰利用研究プラットフォーム
- 優良な林業用種苗の生産・普及に関するプラットフォーム
- 薬用系機能性樹木の栽培と利用のための研究開発プラットフォーム
- きのこ類の生理・生態の科学的基盤とそれらを応用した技術研究開発プラットフォーム
- 樹木類への生物被害に関する連携研究開発プラットフォーム
プログラム
開会挨拶 鮫島正浩 統括プロデューサー、林野庁木材産業課 眞城英一課長
特別講演
「在来軸組工法の工業化と林業の再生」
早稲田大学理工学術院 高口洋人教授
話題提供
「林業機械のイノベーション」
酒井秀夫氏 持続的な林業生産システム研究開発プラットフォームプロデューサー
「CNFの社会実装に向けて」
信州大学学術研究・産学官連携推進機構/アクア・イノベーション拠点 藤重雅嗣准教授
「地域材活用に向けた設計事務所の取組」
和建築設計事務所 青木和壽 代表取締役
パネル討論(司会 鮫島正浩)
高口洋人氏、酒井秀夫氏、野口徹氏、青木和壽氏、
(株)中部フォレストマネジメント 廣田智行氏
閉会挨拶
閉会挨拶 林野庁研究指導課 森谷克彦課長、国立研究開発法人森林研究・整備機構 坪山良夫理事
概要
鮫島統括プロデューサーおよび林野庁木材産業課の眞城課長からの挨拶の後、早稲田大学理工学術院教授の高口洋人氏より、「在来軸組工法の工業化と林業の再生」というタイトルで特別講演をいただいた。その中では、まず高口氏が建築サイドから実践してきた国産材需要拡大に資する活動について紹介していただくとともに、木造住宅建築現場が抱える課題とその解決に向けた取組について、次のような観点に基づいて具体的な言及をいただいた。
- 現在も住宅建築は地域の工務店が大きな割合を担っている
- 地域の工務店も構成員の高齢化による弊害が起きている
- 窓部分の高性能化などにともない、部材に今まで以上に強度が必要とされるようになった
- それに伴い、窓部材などは人力で据え付けられないほど重量化している
このような建築現場において顕在化してきた問題点に対し、高性能・高重量の窓部材などを工場で製造し、建築現場でそれを組み立てる工法を考案し実践することによってこれらの問題を解決できるとした。また、住宅の図面を工務店が作成する段階で、建設に必要となる木材に関する情報を川上側に提供すること、そして工場生産の場と林産地を地域や物流的に近づけることにより伐採時の無駄を省け、結果として川上側に返る資金を多くできる可能性を示した。
特別講演についで、川上側を代表し酒井プロデューサーから林業機械の現状について、特に欧州での最先端技術が数多く情報提供された。信州大学学術研究・産学官連携推進機構の藤重雅嗣准教授からセルロース・ナノ・ファイバーを利用する高機能ナノコンポジット材料に関する研究開発の最新情報について、また和建築設計事務所の青木和壽氏から地域材を利用する高付加価値製品の開発の例としてヒノキ材で製造した窓枠に関する話題を提供していただいた。
その後、鮫島統括プロデューサーの司会で特別講演・話題提供いただいた4名の方々に中部フォレストマネジメントの廣田智行氏を加え、パネル討論を行った後、坪山森林機構理事等の挨拶により閉会した。
