苗を移植してからスクミリンゴガイの被害が出る前に散布します。いずれも湛水状態で、ほ場の発生状況に応じて、全面に均一に散布、深水部分への局所的な散布、額縁散布など適切な散布方法を選択します。いずれの薬剤も湛水状態で効果を発揮するため、散布後少なくとも3~4日間は湛水状態(水深3~5cm)を保ちます。また、魚類、甲殻類等に影響が出ないよう7日間は落水やかけ流しはしないでください。以下に、本貝の防除によく使用される薬剤を掲載します。また、登録農薬の一覧についてはこちらを参照してください。
種類 | 商品名(例) | 効果 | 剤の特性 |
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メタアルデヒド粒剤 | スクミノン ジャンボたにしくん メタレックスRG粒剤 | 食害防止 殺貝 | ・誘引性 ・殺貝効果が高い ・効果持続性を高めた剤型あり ・食毒による効果 |
リン酸第二鉄粒剤 | スクミンベイト3 スクミンブルー | 食害防止 殺貝 | ・誘引性 ・有機JAS規格に適合 ・使用時期・回数に制限がない ・水に溶けにくく、多雨でも効果が見込める ・食毒による効果 |
チオシクラム粒剤 | スクミハンター | 食害防止 | ・徐放性による効果持続 |
≪留意事項≫
1)薬剤防除に当たっては、必ず登録薬剤を使用し、使用時期、使用方法、使用量、使用回数等を遵守します。
2)食害防止効果を持つ剤の使用後に、食毒による効果のある剤を使用しても効果が発揮できません。
3)漏水田での使用は避けてください。
4)降雨後は効果が低下する場合があります。