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kikai-sousa:kounouritsu

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kikai-sousa:kounouritsu [2015/12/29 (Tue) 12:15]
juten [(2)除草部の調整]
kikai-sousa:kounouritsu [2021/07/28 (Wed) 07:36] (現在)
juten [12.高能率水田用除草機]
行 1: 行 1:
-=====12.高能率ミッドマウント型水田用除草装置 ===== +=====12.高能率水田用除草機 ===== 
- 高能率ミッドマウント型水田用除草装置は、みのる産業株式会社と農研機構生研センターが共同で開発した3輪タイプの除草専用機です。本機は、除草装置を車体中央部に配置しており、高速で欠株の少ない除草作業が可能です。__本機の特徴や導入条件については基本技術編を参照してください。__\\ + 高能率水田用除草は、みのる産業株式会社と農研機構が共同で開発した3輪タイプの除草専用機です。本機は、除草装置を車体中央部に配置しており、高速で欠株の少ない除草作業が可能です。__本機の特徴や導入条件については基本技術編を参照してください。__\\ 
- :?:[[kihon:5B|基本技術編>5B.雑草の抑制技術(機械除草技術)]]>(2)高能率ミッドマウント型水田用除草装置を参照\\+ :?:[[kihon:5B|基本技術編>5B.雑草の抑制技術(機械除草技術)]]>(2)高能率水田用除草を参照\\
  
 ====(1)作業前の準備 ==== ====(1)作業前の準備 ====
行 17: 行 17:
 \\ \\
  1.除草部(フロート)の高さの調節\\  1.除草部(フロート)の高さの調節\\
- 除草部の高さ調節レバー(図12-2)を操作してフロートの高さを調節します。高さはツースの山が田面の高さなるようにします(図12-3)。機体が後傾するようなら、除草部の高さを高くして、ツースと田面の高さを合わせます。\\+ 除草部の高さ調節レバー(図12-2)を操作してフロートの高さを調節します。高さはツースの山が田面に合うように調整します(図12-3)。機体が後傾するようなら、除草部の高さを高くして、ツースと田面の高さを合わせます。\\
  
   {{:kikai-sousa:図12-2.jpg?220|}}   {{:kikai-sousa:図12-3.jpg?300|}}   {{:kikai-sousa:図12-2.jpg?220|}}   {{:kikai-sousa:図12-3.jpg?300|}}
行 42: 行 42:
  
  
-====(3)欠株と残草の状況確認 ==== +====(3)作業手順及び欠株と残草の状況確認 ==== 
-  -少除草して、一旦作業中断します。 + 作業開始直後は、低速で前進た後一度停止して水稲の状況や雑草が浮き上がっているか確認します。苗が少しなびく程度の状態であれば問題ありませんが、苗が立っている状態で雑草が浮かんでこなければ、ローターやツースが田面にあたっていない可能性があります。また、引っかかり音(安全クラッチが動している)がしたり、ローリング抑制板が土押している場合は、ローターが深く入りすぎています。除草部の高さやローターの深さを適切な位置に再調節してください。\\ 
-  -欠株と残草の状況確認います。 + 1.欠株の状況確認\\
- 欠株の状況確認\\+
  圃場に降りて欠株を確認します。下の写真のように稲が倒れていても水面に見えていれば問題ないですが、埋まっていると欠株になります。\\  圃場に降りて欠株を確認します。下の写真のように稲が倒れていても水面に見えていれば問題ないですが、埋まっていると欠株になります。\\
- 残草の状況確認 + {{ :kikai-sousa:図12-11.jpg?250 |}} 
- 除草して残った草の状況を確認します。アクリルケースを沈めると濁っていても雑草を確認できます。\\ + 
-   + 2.残草の状況確認\\ 
 + 低速で数メートル作業を行ったあと、残った草の状況を確認します。アクリルケースを沈めると濁っていても雑草を確認できます。\\ 
 + 
 +   {{:kikai-sousa:図12-12.jpg?240|}}   {{:kikai-sousa:図12-13.jpg?310|}} 
 +  
 == (作業のポイント) == == (作業のポイント) ==
- 1回目の除草は苗が小さいので、浅めに除草を行います。特にツースによる苗傷み、水流による苗の埋め込みがないか確認しながら作業を行います。苗の活着悪く欠株が発生する場合速で作業を行います。\\ + 1回目の除草は苗が小さいので、浅めに除草を行います。特にツースによる苗傷み、水流による苗の埋め込みがないか確認しながら作業を行います。除草機は最速1.2m/sで作業を行うこと可能ですが、欠株や苗の損傷を起こさないために、特に1回目の除草で0.3~0.5m/s(歩くくらいの度)で作業してください。一筆の中でも田面の高低や耕盤の起伏があるので、作業中も苗の状況などを確認しながら、こまめな調整を行ってくださ。前記の速度でも、10アール当たり約30分(6条タイプの場合)で作業することができます。\\ 
- 欠株がある場合は、①ツースの山の高さを田面に合わ、②ツース速度を落とす、③フロートの泥押しをバネで調節する、④水流を弱める、などで調整を行います。条間に残草がある場合は、ローターの深さを深くして土中に爪が入る高さにします。株間に残草がある場合は、①ツースの山の高さを田面に合わせる、②水流を強める、などの調整を行います。+ 欠株がある場合は、①ツースの山の高さを田面に合わせる、②ツース速度を落とす、③フロートの泥押しをバネで調節する、④水流を弱める、などで調整を行います。条間に残草がある場合は、ローターの深さを深くして土中に爪が入る高さにします。株間に残草がある場合は、①ツースの山の高さを田面に合わせる、②水流を強める、などの調整を行います。
  
  
 + {{ :kikai-sousa:図12-14.jpg?330|}}3.枕地での旋回\\
 + 旋回時に切り返しを行うと欠株の増加につながります。旋回後に前輪が入る場所に目印を付けることで旋回がスムースに行えます。例えば、先端に色をつけた割り箸を立てておけば、除草機に乗ったままで前輪が入る場所がわかります(図12-14)。 
 +
 + 
 +4.作業が終わったら\\
 + 作業終了後は、除草部を固定フックにかけ、後進でゆっくりと圃場から出てください。乗車したまま前進すると転倒事故につながる可能性があります。除草作業後は、速やかに深水管理に戻して下さい。
  
  
  
  
kikai-sousa/kounouritsu.1451358935.txt.gz · 最終更新: 2015/12/29 (Tue) 12:15 by juten