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機械除草技術を中心とした水稲有機栽培技術マニュアル Ver.2021 (最終更新日=2021年7月)
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===== 8.収穫および収穫後の圃場管理 ===== ==== (1)収穫、乾燥・調製作業 ==== 収穫および乾燥・調製作業は、基本的には慣行栽培に準じて行いますが、以下の点に留意してください。\\ -慣行栽培圃場で使用したコンバインやバインダーを有機栽培圃場で使用する時は、十分に洗浄して、付着した土などを完全に取り除いてください。\\ -有機栽培圃場の米が慣行栽培圃場の米と混入しないようコンバインのグレインタンクは使用前に丁寧に清掃してください<sup>1)</sup>。\\ -乾燥機、ホッパー、色彩選別機などの乾燥・調製設備についても、慣行栽培圃場の米が混入しないよう使用前に清掃してください。\\ {{ :kihon:図8-1.jpg?500 |}} ==== (2)収穫後の圃場管理 ==== === 1)秋耕 === 水稲の収穫後には、できるだけ早く秋耕(ロータリ耕)をおこなってください。秋耕には以下のようなメリットがあります。\\ -雑草の埋土種子量の増加を抑えます。例えば、コナギは水稲収穫時には種子が未成熟な個体が残存しており(図8-1)、その後徐々に成熟します。早めの耕起により成熟種子数を減らすことができ、次年度の雑草防除に有利になります。\\ -稲わらや根などの分解が促進されます(特に温暖地の排水性が高い圃場)。稲わらや根などが分解されず翌春まで残ると、機械除草を行う際に、ローターやツースに絡んで作業の妨げと欠株の原因になります。\\ -刈り株やその周辺で越冬している病害虫を防除できます。\\ === 2)カバークロップの播種 === 冬~春期間にレンゲやヘアリーベッチ(図8-2)などのマメ科のカバークロップを播種することで、冬期の雑草の発生を抑制し、翌年の有機物(窒素)施用量を減らすことが可能になります。これらのカバークロップは、寒冷地ではおおむね10月上旬頃、温暖地では10月下旬頃までに播種する必要があります。播種後は浅めに覆土してローラーで鎮圧すると発芽が安定します。排水性が悪く、滞水するような圃場では発芽、生育が著しく劣るので、栽培しないでください。各草種の播種量やすきこみ時期については、種苗会社や普及センターにお問いあわせください。\\ {{ :kihon:図8-2.jpg?500 |}} <引用文献>\\ 1)農研機構生研センター 2011. 熟練者のナレッジを導入したコンバイン清掃マニュアル作成手法. 農研機構研究成果情報、http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/brain/2010/brain10-12.html (Web文書、2014年1月29日参照)
kihon/8.txt
· 最終更新: 2020/02/14 (Fri) 16:20 by
juten
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