kihon:5b
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| kihon:5b [2016/03/11 (Fri) 11:04] – [(4)水田用除草ロボット(アイガモロボット)] juten | kihon:5b [2021/07/28 (Wed) 07:33] (現在) – [5B 雑草の抑制技術(機械除草技術)] juten | ||
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| - | ===== 5B 雑草の抑制技術(機械除草技術) ==== | + | ===== 5B.雑草の抑制技術(機械除草技術) ==== |
| ==== (1)高精度水田用除草機 ==== | ==== (1)高精度水田用除草機 ==== | ||
| === 1)高精度水田用除草機の概要 === | === 1)高精度水田用除草機の概要 === | ||
| - | 高精度水田用除草機は、乗用型多目的田植機の機体後部にPTOを介して接続可能な除草装置です(図5B-1)。本装置には、高速回転する横軸回転ロータで水稲の条間を除草し、水平左右に揺動するレーキで株間を除草する方式の除草機構(図5B-2)が採用されています。現在、乗用型多目的田植機および除草装置は、6条用と8条用が井関農機株式会社、株式会社クボタ、ヤンマー株式会社の3社より販売されています。除草時の作業速度は0.3~0.5 m/ | + | 高精度水田用除草機は、2001年に農研機構と民間企業との共同研究によって開発された機械で、乗用型多目的田植機の機体後部にPTOを介して接続可能な除草装置です(図5B-1)。本装置には、高速回転する横軸回転ロータで水稲の条間を除草し、水平左右に揺動するレーキで株間を除草する方式の除草機構(図5B-2)が採用されています。現在、乗用型多目的田植機および除草装置は、6条用と8条用が井関農機株式会社、株式会社クボタ、ヤンマー株式会社の3社より販売されています。除草時の作業速度は0.3~0.5 m/ |
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| - | ==== (2)高能率ミッドマウント型水田用除草機 ==== | + | ==== (2)高能率水田用除草機 ==== |
| - | === 1)高能率ミッドマウント型水田用除草機の概要 === | + | === 1)高能率水田用除草機の概要 === |
| - | 2015年より市販された高能率ミッドマウント型水田用除草機は4条用と6条用があり(図5B-9)、みのる社製3輪型乗用管理機の車体中央部に搭載され、ベース車両からのPTOにより駆動します。車体の中央に除草部を搭載することにより、オペレーターが除草部や稲株を目視で確認しながら作業することが可能なため、高精度な除草作業が可能です。除草部は条間が駆動ロータ式、株間が揺動ツース(レーキ)式で(図5B-10)、揺動ツースは揺動速度を2段階に調整することができます。また、除草部の高さも細かな設定が可能です(:?: | + | 高能率水田用除草機は、2014年に農研機構とみのる産業株式会社などが共同で開発した3輪タイプの乗用型除草専用機で、現在は4条用、6条用及び8条用が市販されています(図5B-9)。本機は、3輪型乗用管理機の車体中央に除草部が搭載され、ベース車両からのPTOにより駆動します。車体の中央に除草部があることから、オペレーターが除草部や稲株を目視で確認しながら作業することが可能なため、高精度な除草作業が可能です。除草部は条間が駆動ロータ式、株間が揺動ツース(レーキ)式で(図5B-10)、揺動ツースは揺動速度を2段階に調整することができます。また、除草部の高さも細かな設定が可能です(:?: |
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| - | === 2)高能率ミッドマウント型水田用除草機の導入条件 === | + | === 2)高能率水田用除草機の導入条件 === |
| 大規模から小規模までの農家への導入が可能です。導入する圃場の条件としては、基本的に高精度水田用除草機の導入条件に適合している圃場には本機が導入可能です。以下に高精度水田用除草機との違いも含め、推奨圃場条件をご紹介します。 | 大規模から小規模までの農家への導入が可能です。導入する圃場の条件としては、基本的に高精度水田用除草機の導入条件に適合している圃場には本機が導入可能です。以下に高精度水田用除草機との違いも含め、推奨圃場条件をご紹介します。 | ||
| -面積がおおむね10 a以上で定型であること。除草作業の際、機械の旋回によって枕地の水稲が傷みやすいので、縦長の長方形圃場が最も適しています。 | -面積がおおむね10 a以上で定型であること。除草作業の際、機械の旋回によって枕地の水稲が傷みやすいので、縦長の長方形圃場が最も適しています。 | ||
| -耕盤が比較的浅く地耐力が高いこと。移植時と除草時をあわせて3回程度機械の車輪が同じ位置(轍)を走行するので、これに耐える耕盤を有した圃場が望ましく、機械の沈みこみが大きい湿田などは適しません。ただし、高精度水田用除草機と比較して重量が軽いため、多目的田植機ほどの沈み込みはありません。 | -耕盤が比較的浅く地耐力が高いこと。移植時と除草時をあわせて3回程度機械の車輪が同じ位置(轍)を走行するので、これに耐える耕盤を有した圃場が望ましく、機械の沈みこみが大きい湿田などは適しません。ただし、高精度水田用除草機と比較して重量が軽いため、多目的田植機ほどの沈み込みはありません。 | ||
| -水管理が可能な圃場を選ぶこと。移植後に土壌表面が露出すると雑草の生育が旺盛になり、引き抜き抵抗が高まって、除草機による除草効果(特に株間)が低下します。10 cm程度の水深が維持できる圃場は必須です。圃場面積が広い場合には、レーザーレベラーで圃場の均平化を図ることで、除草効果が安定します。 | -水管理が可能な圃場を選ぶこと。移植後に土壌表面が露出すると雑草の生育が旺盛になり、引き抜き抵抗が高まって、除草機による除草効果(特に株間)が低下します。10 cm程度の水深が維持できる圃場は必須です。圃場面積が広い場合には、レーザーレベラーで圃場の均平化を図ることで、除草効果が安定します。 | ||
| - | -藻類の発生が多い圃場でも、揺動ツースへの藻類の絡みつきが比較的少なく、除草作業が可能です。これは揺動ツースが条間ロータの後方に位置するためで、条間ロータから発生する水流により揺動ツースへの藻類の絡みつきを防ぎます。藻類が絡みついた場合は、揺動レーキを空回しすることで藻類を落とすことが可能です。 | + | -藻類の発生がある圃場でも、揺動ツースへの藻類の絡みつきが比較的少なく、除草作業が可能です。これは揺動ツースが条間ロータの後方に位置するためで、条間ロータから発生する水流により揺動ツースへの藻類の絡みつきを一定程度防ぎます。ただし、藻類の発生が多い圃場では、欠株が多くなりますので使用しないでください。 |
| === 3)除草作業 === | === 3)除草作業 === | ||
| - | 除草作業を行う際の圃場条件や除草作業時期などは基本的に高精度水田用除草機と同様ですが、欠株が少ないため、作業速度は最速1.2m/ | + | 除草作業を行う際の圃場条件などは基本的に高精度水田用除草機と同様ですが、苗の活着状況や圃場条件に合わせた作業速度で作業することが必要となります。除草作業時の本機の詳細な設定などについては、(:?: |
| - | -1回目の除草作業は、移植日から7~10日後(仕上げ代かきから約10日後以内)、2回目は1回目から約10日後に行います。その後、雑草の残存状況をみて必要であれば3回目の除草作業を行います。 | + | -高能率水田用除草機による除草効果を高めるためには、水稲が活着し雑草が2葉期を迎える前に1回目の除草作業を行うことが最も重要です。このため、__1回目の除草作業は苗の活着を確認した上で移植後7日以内に必ず行います。__2回目は1回目の7~10日後、3回目は2回目の7~10日後に作業を行います。 |
| -作業時の水深は3~5 cm程度が適当です。これよりも浅いと車輪への土壌の付着などにより欠株が増加する可能性があります。また、水深が深すぎると水の抵抗により、ロータやツースの田面への作用が弱まり、十分な除草効果が得られない場合があります。 | -作業時の水深は3~5 cm程度が適当です。これよりも浅いと車輪への土壌の付着などにより欠株が増加する可能性があります。また、水深が深すぎると水の抵抗により、ロータやツースの田面への作用が弱まり、十分な除草効果が得られない場合があります。 | ||
| - | -除草機の作業速度は、最速1.2m/ | + | -除草機は最速1.2m/ |
| -除草作業後は、速やかに深水に戻します。 | -除草作業後は、速やかに深水に戻します。 | ||
| - | -機械除草では浅耕が基本ですが、高能率ミッドマウント型水田用除草機にチェーンを装着する場合、耕深は10 cm程度を確保します。これは、前年の稲株などの分解が不十分な場合、耕深が浅すぎると表層にたまった稲株等がチェーンに引っかかり、欠株発生の原因になるためです。 | + | -機械除草では浅耕が基本ですが、高能率水田用除草機にチェーンを装着する場合、耕深は10 cm程度を確保します。これは、前年の稲株などの分解が不十分な場合、耕深が浅すぎると表層にたまった稲株等がチェーンに引っかかり、欠株発生の原因になるためです。 |
| === 4)除草効果と欠株率 === | === 4)除草効果と欠株率 === | ||
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| -条間の除草は主にロータで除草します。\\ | -条間の除草は主にロータで除草します。\\ | ||
| -株間の除草機構は、各社で様々な仕様を市販しています。羽輪やレーキなどを採用しているものがあり、自分の圃場条件 (発生雑草など) に適したものを利用する必要があります。\\ | -株間の除草機構は、各社で様々な仕様を市販しています。羽輪やレーキなどを採用しているものがあり、自分の圃場条件 (発生雑草など) に適したものを利用する必要があります。\\ | ||
| - | -乗用型車両が水田内を走行することにより、除草装置が水流等で駆動して除草作業を行います。除草装置本体(ロータ等)の駆動には、エンジン等の動力は使用しません。このため、作業速度を速くしないと水流が起こらず、十分な除草効果が得られない場合があります。\\ | + | -乗用型車両が水田内を走行することにより、除草装置が水流等で駆動して除草作業を行います。除草装置本体(ロータ等)の駆動には、エンジン等の動力は使用しない場合もあります。このような機械では、作業速度を速くしないと水流が起こらず、十分な除草効果が得られない場合があります。\\ |
| - | -乗用型車両のミッドシップに除草装置を搭載するものは、除草作業を直視で確認しながら作業することが可能です。 | + | -乗用型車両の前部や中央部に除草装置を搭載するものは、除草作業を直視で確認しながら作業することが可能です。近年では、動力を利用して車体前部に独自の除草機構を有する乗用型除草機(オーレック社WEED MAN)も販売されています。 |
| 2)歩行型水田用 (中耕) 除草機\\ | 2)歩行型水田用 (中耕) 除草機\\ | ||
kihon/5b.1457661883.txt.gz · 最終更新: by juten
