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イネ縞葉枯病に関する情報
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====== II. ヒメトビウンカについて ====== ==== 1.ヒメトビウンカはどこで越冬するか? ==== 寒冷地や降雪地帯でも越冬可能なため、日本全国に生息する。越冬は幼虫の状態で行い、水田畦畔や雑草地、河川敷等にあるイネ科植物で生息する。 ==== 2.ヒメトビウンカはイネ以外を加害するか? ==== イネ以外にもムギ類、スズメノカタビラ、スズメノテッポウなどのイネ科雑草やイタリアンライグラスなどの牧草類等、様々なイネ科の草種を餌として吸汁、産卵し増殖する。 ==== 3.ヒメトビウンカどの程度移動するか? ==== トビイロウンカやセジロウンカのような長距離飛来する種と比べると連続して飛翔する能力は低く、大部分の個体では1回あたりの飛翔時間は短く、距離も10km以下とあまり長距離移動はしないとされている。一方、2008年に中国からの長距離飛来が確認され、条件によっては長距離移動する個体の存在が示された((大久保、1972;岸本、1979;飯塚・大関、1991;伊藤・岡田、1985;大塚ら、2010))。 ==== 4.いつ頃水田に飛来するか?飛来時期を予測できるか? ==== ヒメトビウンカは越冬場所で春先に幼虫から成虫となると、ムギ畑等に移り増殖する。北海道ではこの越冬世代成虫が5月下旬から6月に飛来する。関東地域ではその次の世代の成虫(第1世代成虫)が5月下旬から6月上旬に水田に飛来する。九州地域では、越冬成虫は大麦やイタリアンライグラス、エンバク、イネ科雑草に移動し、第1世代成虫は早期作イネ水田やトウモロコシに飛来する。 ヒメトビウンカの飛来時期は有効積算温度の計算によって推測できる。日本植物防疫協会のJPP-netの有効積算温度シミュレーションシステムを活用することにより、地域別に飛来時期の予測が可能である((平江雅宏・柴卓也(2016)植物防疫70: 79-83))((平江雅宏・柴卓也(2015)関東東山病害虫研究会報62:110-115))。水田への飛来ピークは黄色粘着トラップで確認できる((平江雅宏・柴卓也(2015)関東東山病害虫研究会報62:110-115))。また、海外飛来についてはヒメトビウンカの飛来予測・解析システムを用いてリアルタイムで把握できる。 ==== 5.中国から飛来するヒメトビウンカは関東まで飛んでくるか? ==== ヒメトビウンカの海外からの飛来については、主に九州・中国地方で問題となることがあるが、関東までの飛来は確認されていない。 ==== 6.翌年の発生量を予測することは可能か? ==== 果樹を加害する害虫のチャバネアオカメムシのように、スギ・ヒノキの球果量やスギ花粉飛散数から発生量を予測することが可能な害虫はある。ヒメトビウンカの発生量は、越冬地における気温や雨量、日照量などの気象条件、ムギ類、イネ科雑草や牧草の栽培状況などによって変動するため、翌年の発生量を予測する技術は今のところない。 ==== 7.薬剤の効かないヒメトビウンカはいるか?その対応は? ==== 過去には有機リン系殺虫剤やカーバメート系殺虫剤に対する薬剤抵抗性が問題とされた。近年、フィプロニル剤に対し感受性を低下させたヒメトビウンカの事例が報告されたほか、九州地方や中国地方ではイミダクロプリド剤に感受性低下を示すヒメトビウンカが海外から飛来し、その後複数の異なる薬剤に対し薬剤の効果が低下した事例が観察されている。対策としては、発生地域にいる個体群によって薬剤感受性が異なるため、その地域の個体群に対し防除効果の高い薬剤を選定する。
manual/qa/qa2.txt
· 最終更新:
2017/12/05 (Tue) 13:08
by
hirae
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