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genchi:f1 [2016/01/18 (Mon) 14:34] sakum**********@****.*********.lg.jp [2.圃場の栽培管理と水稲の生育・収量(2015年)] |
genchi:f1 [2016/01/19 (Tue) 09:35] (現在) sakum**********@****.*********.lg.jp [4.生産者の評価と今後の課題] |
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播種量は乾籾70g/ | 播種量は乾籾70g/ | ||
- | 複数回代かきを行うため、移植17日前に荒しろを行いました。植しろは移植3日前に行いました。田植機は栽植密度を60株/ | + | 複数回代かきを行うため、移植17日前に荒しろを行いました。植しろは移植3日前に行いました。\\ |
+ | 移植は田植機の栽植密度を60株/ | ||
抑草資材として菜種油粕を移植時に土壌表面に散布しました。散布には側条施肥装置を活用しました(○○p参照)。菜種油粕はペレットに造粒された製品(商品名ナタレット)を用いました。散布量は50kg/ | 抑草資材として菜種油粕を移植時に土壌表面に散布しました。散布には側条施肥装置を活用しました(○○p参照)。菜種油粕はペレットに造粒された製品(商品名ナタレット)を用いました。散布量は50kg/ | ||
- | 移植後の水管理は深水管理としました。中干し前まで10㎝以上の深水管理を目標としましたが、水深はやや浅く移植後から中干しまでの平均水深は6.8㎝でした。\\ | + | 移植後の水管理は深水管理としました。中干し前まで10㎝以上の深水管理を目標としましたが、水深は中干しまでの平均水深は6.8㎝とやや浅くなりました。\\ |
- | 機械除草は移植後13日と23日に実施しました。作土の深い地点があることから除草機の後輪に補助車輪を取り付けました。1回目の除草は移植から7日~10日に行うのが理想ですが、雑草の発生が少なかったことから移植後13日に実施しました。1回目の除草は株間除草機(ツース)による欠株が多く見られたことから、圃場の2/ | + | 機械除草は移植後13日と23日に実施しました。作土の深い地点があることから機体の安定を図るため除草機の後輪に補助車輪を取り付けました。1回目の除草は移植から7日~10日に行うのが理想ですが、雑草の発生が少なかったことから移植後13日に実施しました。1回目の除草は株間除草機(ツース)による欠株が多く見られたことから、圃場の2/ |
- | 以上の除草法を実施した結果、高い除草効果が認められました。深水管理が十分ではなかったためノビエが発生しましたが、手取り除草が必要な程度ではありませんでした。オモダカの発生が多い圃場ですが、本年は問題の無い程度に抑制されました。一方で、クログワイに対する除草効果が劣り、多発地点では水稲の生育が強く抑制されました(図B-4)。\\ | + | 以上の除草法を実施した結果、高い除草効果が認められました。深水管理が十分ではなかったためノビエが発生しましたが、手取り除草が必要な程度ではありませんでした。オモダカの発生が多い圃場ですが、本年は問題の無い程度に抑制されました。一方で、クログワイに対する除草効果は劣り、多発地点では水稲の生育が強く抑制されました(図B-4)。\\ |
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- | 実証ほの水稲の生育は除草体系の影響により株あたりの茎数の増加は農家慣行より遅れました。7月下旬の生育量は農家慣行JAS有機より多く、菜種油粕を含めた窒素施肥量が多かったこと、雑草の発生が少なかったことが影響したと考えられました。葉色は出穂まで濃く推移しましたが、7月から出穂まで高温で経過したことからいもち病の発生は少なかったです。稈長は長く倒伏が発生し、成熟期の倒伏程度(0-400)で170でした。収量は坪刈りで491kg/ | + | 実証ほの水稲の生育は除草体系の影響により初期の株あたりの茎数増加が農家慣行より遅れました。しかしながら、7月下旬の生育量は農家慣行JAS有機より多くなり、菜種油粕を含めた窒素施肥量が多かったことや雑草の発生が少なかったことが影響したと考えられました。葉色は出穂まで濃く推移しましたが、7月から出穂まで高温で経過したことからいもち病の発生は少なかったです。稈長が長く倒伏が発生し、成熟期の倒伏程度(0-400)で170でした。収量は坪刈りで491kg/ |
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==== 3.生産コスト・労働時間等(2015年) ==== | ==== 3.生産コスト・労働時間等(2015年) ==== | ||
- | 生産コストの内、肥料費、農機具費が占める割合が大きくなりました。肥料費では抑草資材として用いた菜種油粕(ナタレット)、基肥、追肥として用いたバイオノ有機sの比率が高かったです。農機具費では、実証農家の実経営規模2.4haに6条の多目的田植機、高精度水田用除草機を導入したとして計算したため、この費用が大きくなりました(表B-7)。\\ | + | 生産コストのうち、肥料費、農機具費が高い比率を占めました。肥料費は抑草資材として用いた菜種油粕(ナタレット)、基肥、追肥として用いたバイオノ有機sの比率が高く、農機具費は実証農家の実経営規模2.4haに6条の多目的田植機、高精度水田用除草機を導入したと仮定して計算したためこの費用が大きくなりました(表B-7)。\\ |
- | 労働時間については本田における除草時間が1.7h/ | + | 労働時間については本田における除草時間が1.7h/ |
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==== 4.生産者の評価と今後の課題 ==== | ==== 4.生産者の評価と今後の課題 ==== | ||
- | 生産者からは試験した除草体系について労力、除草効果の点から高い評価を得ています。導入しました技術について以下のような評価を得ています。 | + | 生産者からは試験した除草体系について労力、除草効果の点から高い評価を得ています。導入した技術について以下のような評価を得ています。\\ |
- | ・苗の中間追肥に市販の粒状肥料を用いるのは、効果、労力、コストの面からおすすめできる。\\ | + | ・市販の粒状肥料を用いた苗の中間追肥は、効果、労力、コストの面からおすすめできる。\\ |
・菜種油粕の抑草効果は高いようだが、肥料効果もありそうなため、施肥設計に注意が必要である。\\ | ・菜種油粕の抑草効果は高いようだが、肥料効果もありそうなため、施肥設計に注意が必要である。\\ | ||
・ノビエは深水管理で十分抑草できることが分かった。\\ | ・ノビエは深水管理で十分抑草できることが分かった。\\ | ||
・試験した除草体系の効果は高かった。オモダカは水稲による遮蔽、丁寧な代かき、機械除草により抑制できるようだ。\\ | ・試験した除草体系の効果は高かった。オモダカは水稲による遮蔽、丁寧な代かき、機械除草により抑制できるようだ。\\ | ||
- | ・高齢化にともない乗用の除草機は欲しいところである。\\ | + | 試験した除草体系について以下の課題が考えられ、導入する際には圃場選定に留意する必要があります。\\ |
- | 試験した除草体型について以下の課題が考えられ、本除草体系を導入する際には圃場選定に留意する必要があります。\\ | + | |
・耕盤の深さが一定でないと欠株が発生しやすい。\\ | ・耕盤の深さが一定でないと欠株が発生しやすい。\\ | ||
- | ・クログワイに対しては試験した除草体系の効果が弱い。\\ | + | ・クログワイに対しては除草効果が低い。\\ |
==== <試験に使用した資材など> ==== | ==== <試験に使用した資材など> ==== |
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