福岡県では、2008年頃から土着のヒメトビウンカ個体群と海外から飛来した薬剤抵抗性のヒメトビウンカ個体群との混在や交雑により、フィプロニルやイミダクロプリドなど一部の薬剤では防除が難しくなった結果、イネ縞葉枯病が多発するようになった。
福岡県では、ヒメトビウンカだけでなくトビイロウンカやセジロウンカにも対応した薬剤防除が必須である。しかし、トビイロウンカやセジロウンカも一部の薬剤への感受性が低下しており、これら3種を同時に防除できる薬剤は限られている。そこで、現時点でこれら3種のウンカ類を同時防除できるピメトロジンを基幹的防除剤に用いる。また、水稲刈り株のすき込みを徹底し、越冬するヒメトビウンカの密度抑制を図る。
福岡県における試験では、ピメトロジン箱粒剤はフィプロニル箱粒剤と比較してヒメトビウンカの個体数を長期にわたって低密度に抑え、縞葉枯病の発病株率も低く抑えた(図1)。また、ピメトロジン剤はトビイロウンカ、セジロウンカに対しても優れた密度抑制効果が認められている。(データ省略)。これらの結果から、福岡県においてはピメトロジン剤を基幹的防除剤に用いることとした。