===== 飼料イネの栽培 ===== 飼料用イネ栽培では、できるだけ生産コストを抑えることが求められるため、病害虫防除では極力薬剤散布をしない防除が望ましいとされている。しかし、防除を全く行わないことは、病害虫の大発生による大幅な減収を引き起こすだけでなく、病害虫の被害が周辺の食用稲などにも拡大する恐れがある。 特に、イネ縞葉枯病の発生地域では、本病抵抗性品種を栽培することが重要となる。\\ ==== 代表的な飼料イネ品種 ==== ^品種^特徴^ |[[https://www.naro.affrc.go.jp/patent/breed/0100/0107/001626/index.html|なつあおば]]|極早生で多収の稲発酵粗飼料用品種で、熟期の異なる品種との作期分散により収穫期の拡大を図ることで、刈り遅れによるサイレージ品質の低下を防ぐことができる。| |[[http://www.naro.affrc.go.jp/patent/breed/0100/0107/001613/|夢あおば]]|寒冷地南部では早生の晩に属する粳種で、中稈、穂重型の稲発酵粗飼料向き系統である。中生の主力品種の刈り取り前に稲発酵粗飼料用として収穫が可能で、耐倒伏性が強く、湛水直播栽培に適する。大粒である| |[[http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nics/2014/nics14_s09.html|オオナリ]]|多収性品種「タカナリ」の突然変異系統で、温暖地東部では熟期が"中生の早"に属する粳種である。原品種「タカナリ」に比べて脱粒性が改良されているため、収穫時の収量損失が少なく、粗玄米収量は約7%多収となる。| |[[http://www.naro.affrc.go.jp/patent/breed/0100/0107/001516/|ホシアオバ]]|米と茎葉の両方が多収で、地上部全体の収量は15%程度多収。籾と玄米が大粒で、食用品種との識別可能| |[[http://www.naro.affrc.go.jp/patent/breed/0100/0107/001568/|もちだわら]]|10アール当たり800kg以上の高収量が期待できる| |[[http://www.naro.affrc.go.jp/patent/breed/0100/0107/001607/|北陸193号]]|寒冷地南部での出穂期が晩生の晩に属する粳種。玄米収量が多く、バイオエタノール用、飼料用等の新規需要米として利用できる| |[[https://www.naro.affrc.go.jp/patent/breed/0100/0107/001490/index.html|モグモグあおば]]|暖地では中晩生の飼料用専用種です。極長稈だが稈が強く倒伏しにくい。サイレージ用としても多収で、子実も一般食用品種より20~30%多収で飼料米用にも活用できる| |[[http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nics/2001/nics01-01.html|クサホナミ]]|温暖地東部での熟期が極晩生で、長稈、極穂重型の粳種である。茎葉と籾を合わせた全重収量が高く、輸入チモシー乾草並の飼料品質を持つ稲発酵粗飼料向き| |[[http://www.naro.affrc.go.jp/patent/breed/0100/0107/001517/|クサノホシ]]|諸障害が少なく多収で、牛による採食性にも問題ないことから有望である。また、極早生で有望な「ホシアオバ」との組み合わせで収穫期間が拡大できる| 参考 [[http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/pamphlet/tech-pamph/074988.html|飼料用米の生産・給与技術マニュアル<2016年版>]] ==== 飼料に用いる多収品種の特性 ==== 特性一覧(緑色が縞葉枯抵抗性品種) ((飼料イネの生産・給与技術マニュアルより一部改変)) {{:manual:forage1.png?direct&300|飼料に用いる多収品種の特性}} ==== 栽培適地 ==== {{:manual:forage2.png?direct&300|栽培適地}}