ふ化後、条件が良ければ、2ヶ月で成熟し繁殖できるようになります1)。雄は殻高20mm、雌は25mm程度になると繁殖可能です2)。雌成貝は年間20〜30回、条件が良ければ3〜4日に1度産卵します。年間産卵数は3000個以上になります3)。産卵は4月〜10月ごろに行われ、5月下旬から9月上旬に多くなります。越冬した成貝は春に水温が上昇するとすぐに産卵します4)。
ふ化までの期間は、温度によって異なりますが、25°Cでおよそ2週間です。ふ化後、水中へ落下し、植物の軟らかい部位やウキクサなどを食べて成長します5)6)。淡水生の巻貝類の多くがコケや水底の沈殿物等を主食とするのに対し、本貝は植物そのものを摂食します7)。基本的に水中にあるものしか食べませんが、イネの葉は水中に引き込んで食害します8)。貝の成長は餌条件と貝密度に強く依存します。餌が多く貝密度が低いほど大型化し、1頭あたりの産卵数は貝密度が低いほど多くなります9)。
イネを水中に引き込んで摂食する様子