=====春期の石灰窒素散布:殺貝効果のある石灰窒素をほ場に散布し、貝密度を下げる===== ≪防除のポイント≫  §散布方法1 -荒起こし後、3~4cm湛水し、3~4日放置して貝を活動状態にさせます。 -石灰窒素20~30kg/10aをむらなく散布し、3~4日湛水を保ち、貝を防除します。 -代かき後2~3日以上おいて田植えします(稲に対する薬害を避けるため、散布から田植えまで5日以上空けます)。   {{春の石灰窒素1.png?nolink&600|}}  §散布方法2(令和6年に適用拡大されました) -荒起こし後、石灰窒素30kg/10aをむらなく散布し、3~4cmに湛水します。 -3~4日間湛水を保ち、貝を防除します。 -代かき後2~3日以上おいて田植えします(稲に対する薬害を避けるため、散布から田植えまで5日以上空けます)。   {{春の石灰窒素2.png?nolink&520|}} ≪留意事項≫ -石灰窒素は水中で分解してスクミリンゴガイに毒性を示す遊離シアナミドに変わるため、湛水を保つ必要があります。 -活動していない貝には効果がないため、水温15°C以下では殺貝効果が著しく劣ります。湛水時の水温は17°C以上がのぞましいです。 -魚毒性が高いため、漏水防止対策を行うとともに、散布後7日間は落水やかけ流しは行わないようにしてください。 -石灰窒素20~30kg/10a施用は窒素4~6kg/10aに相当します。窒素成分を多く含むため、元肥の量を減らすなどの調整が必要です。窒素過多で倒伏しやすい品種では、特に注意が必要です。 -石灰窒素は稲の生育に悪影響があるため、稲の栽培期間中は散布できません。 [[:start|目次に戻る]]